京の刀装具
2017年11月18日(土)
2018年2月11日(日)
刀の鐔や目貫、小柄などの刀装具は、戦のない平和な江戸時代の間に、多彩な装飾が施されるようになり、美術品としての価値が急速に高まりました。幕末にその技術は頂点を極め、金・銀・赤銅・四分一など種々の金属を高度な彫金技法によって装飾した豪華な刀装具が作られるようになりました。特に京都においては、花鳥風月を細密な彫法によって絵画的に表現した優雅で情趣のある作品が好まれました。
本展では、後藤一乗一門、篠山篤興や加納夏雄ら大月派、そして加納夏雄に学んだ刀装金工らが手掛けた作品を中心に展示します。 京都の刀装金工たちのもつ高度な技と繊細な感性によって生み出された、風格ある名品の数々をご高覧ください。