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企画展 / 2F

小村雪岱

2023年9月9日(土)

2023年12月3日(日)

 大正から昭和初期にかけて活躍した画家、小村雪岱(1887-1940)は、本の装幀、挿絵、舞台美術などの分野に新風を吹き込み、独自の美の世界を作り上げた人です。大胆な構図、美しい描線、気品ある色彩によって巧みに描き出された作品の数々は、現在においても色褪せず、見る人の心を捉えて離しません。写生や写実よりも心惹かれた情景や女性の面影を好んで描いた雪岱は、江戸の情緒漂う作品を数多く残し、描かれた女性たちのしなやかな姿体や凛とした面差しは、独特の女性美をたたえています。

 当館では、数少ないと言われる肉筆画を中心に、木版画、装幀本を収集してきました。中には、雪岱唯一の弟子、山本武夫氏より譲り受けたコレクションも含まれています。この度の展示では、前期と後期に分けて肉筆の美人画、風景画、挿絵、舞台装置原画、装幀本をできるだけ多くご紹介すると共に、当館が所蔵する櫛、簪(かんざし)、帯留なども合わせて展覧します。雪岱が求めた美の面影と共に、同時代の女性たちを艶やかに装った装身具の数々をご高覧いただければ幸いです。

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常設展 / 1F

幕末・明治の名宝
―世界を魅了した日本の技と美―

幕末・明治の金工・七宝・漆工・京薩摩・彫刻・刺繍絵画などの工芸品、約60点を展示。展示作品は、約1万点の収蔵品から選出し、1年を通して全ての作品が入れ替わるよう随時展示替えをしています。あわせて、制作工程見本やパネルによる解説なども設置。収蔵品の紹介映像もご覧頂けます。

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