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2008年8/29(金)〜11/23(日)
印籠(いんろう)はもともと印鑑を入れておくための箱であった。薬を入れて持ち運ぶための道具を何時から印籠と呼ぶようになったのかは定かではないが、江戸初期には武士の間で流行していたようである。そのうち町人の間でも使われ出し、外出する時の必需品として男も女も使うようになった。女性用のものは男性用より大分小振りで、一見してそれと判る。一般的には3〜4段に分かれており、それぞれの段に異なった薬を入れて持ち歩くようになっている。通常、腰にぶら提げる為のストッパーの役割をする「根付け」、蓋の開閉の際に使う「緒締め」と合わせて三点セットで使われる。
吉原蒔絵印籠 / 松杖斎
Inro with makie depiction of the Yoshiwara pleasure quarters / SHOJOSAI
群盲撫象蒔絵印籠 / 梶川
Inro with makie depiction of the parable of the blind examining an elephant / KAJIKAWA
絵馬蒔絵印籠 / 幸阿弥
Inro with makie depiction of Shinto talismans featuring horse figures / KOAMI
 
八橋蒔絵印籠 (表・裏)/ 無銘
Inro with makie depiction of scene from 'Yatsuhashi' (eight bridges) / Unsigned
撮影/木村羊一    
印籠の装飾性が増すのは江戸時代後期である。この頃になると必ずしも薬入れとして使われたのではなく、単に装身具、あるいは美術品としての役割が増す。TPOに合わせて何種類もの印籠を使い分け、外出時のお洒落を演出する小道具として使われるようになってくる。また、単に美術品として掌に乗せて楽しむ人も現れるようになる。
そうした中で人気があったのが研出(とぎだ)し蒔絵の印籠であった。それまでの金と黒だけの平蒔絵(ひらまきえ)や高蒔絵(たかまきえ)の印籠に加え、赤、オレンジ、緑、青などの色粉を使い、色鮮やかな浮世絵の世界や歌舞伎の世界などを描いた色絵研出し印籠の出現である。こうしたカラフルな世界は従来の蒔絵にはなかった世界である。一方で墨絵研出しという技法も現われる。銀と黒、あるいは金と黒の研出しで水墨画の世界を描く。
今回は幕末に花開いた「色絵研出し」、「墨絵研出し」の印籠の世界に焦点を当て、展示する。



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