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2008.2/27(水)〜2008.5/25(日)
拵(こしらえ)とは、刀身を保護し実用にするための外装全体である刀装のことをいい、日本では古来よりその実用性のみならず、美しさもまた追及されながら、独自に発展してきました。特に太平の世といわれた江戸時代においては、多彩な装飾が求められるようになり、美術品としての価値が高まったと言えます。幕末になると将軍家に代々仕えた刀装金工の後藤家においても従前の地味な伝統的な意匠の作品だけでなく、新しい感覚の作品も作られるようになりました。またその頃、大名家以上に財力を持った豪商達も現れ、彼らが金に糸目をつけず作らせた素晴らしい作品も残されています。
拵は、柄(つか)、鞘(さや)、頭(かしら)、目貫(めぬき)、縁(ふち)、鐔(つば)、小柄(こづか)、笄(こうがい)などの部分から構成され、そこには、金工のみならず、木工、漆塗り、蒔絵、皮革、組紐、染織などさまざまな工芸技術の粋が結集されています。また、花鳥風月や歴史・故事などを題材としたものが多く、全体として装飾的なつりあいがとれた構図の中で、あらゆる装具がぴったりと調和しているものが望まれました。刀装具の魅力の多くは、こういった調和や手の込んだ精細な装飾、そして刀装具の構成そのものにあり、当時の大衆文化における、あらゆる気品やユーモア、人間味が見られるカンバスでもあるのです。
雲龍図短刀拵 正阿弥勝義 長さ61.0cm
黒塗刻鞘脇指拵 篠山篤興 長さ54.0cm
獅子牡丹図短刀拵 後藤一乗 大森英満合作 長さ48.5cm
蝶紋金総金具堆黒鞘合口拵 
正阿弥勝義 長さ37.7cm
撮影/俵純治
幕藩体制が崩壊し、明治9年に廃刀令が出された後も既に美術品化していた刀装具は作られ続けました。後藤一乗(ごとういちじょう)、加納夏雄(かのうなつお)、萩谷勝平(はぎやかつひら)、正阿弥勝義(しょうあみかつよし)、海野勝E(うみのしょうみん)、天光堂秀国(てんこうどうひでくに)、篠山篤興(ささやまとくおき)、等々の優れた刀装金工やその弟子たちは明治に入ってもなお芸術性の高い、新しい感覚の作品を作り続けました。
本展では、当館の数ある刀装具のコレクションより、短刀拵を本来のセットの状態で一挙に展示いたします。いずれも美術工芸品としての完成度が高い名品ばかりです。 幕末・明治という時代を生きた刀装金工や漆工達が、短刀拵という枠の中で具現化してみせた森羅万象を、眼を凝らしてじっくりご観覧下さい。

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