清水三年坂美術館へようこそ
特別展・企画展
HOME
News&Topics
美術館について
常設展
特別展・企画展
ご利用案内
施設案内
オンラインショップ
リンク


2007.11/28(水)〜2008.2/24(日)
刀装具(とうそうぐ)には鐔(つば)、縁頭(ふちかしら)、目貫(めぬき)、小柄(こづか)、笄(こうがい)などがある。その中で人気があるのは何と言っても鐔であろう。掌に丁度収まる適度な大きさ、ずっしりとした重み、刀装金工達が絵画的表現をするのに程良い形、画面サイズと言える。細緻な装飾をするのに程良いという点では、印籠(いんろう)や根付(ねつけ)なども同じ種類の美術品と言えるかも知れない。掌に乗せて間近にその装飾の美しさと、超人的な微細な技を楽しむ掌(たなごころ)の芸術である。
風吹牡丹の図鐔 (表、裏) 鈴木美彦
猛禽図縁頭 大森英秀
金工の基本技術が生まれたのはエジプト或いは、大陸の古代文明国家においてであろうが、シルクロードを通り、日本に伝わったのは古墳時代と考えられている。奈良・平安時代には仏像・仏具の製造により技法が改良され、鎌倉・室町時代に入ると、武家社会の中で刀や甲冑(かっちゅう)を中心に発展した。江戸時代に入って大きな戦もなく政治が安定すると、鐔などの刀装金具はますます装飾品化していった。
金、銀、赤銅(しゃくどう)、四分一(しぶいち)、黄銅(おうどう)など種々の色金(いろがね)と高度な象嵌(ぞうがん)技法、彫刻技法を駆使した、豪華な刀装金具が作られるようになる。幕末になると、大名家をしのぐ豪商達が現れ、脇差(わきざし)の帯刀を許された町人達は、町彫りの刀装金工達に贅を尽くした刀装金具を作らせた。
幕末・明治の刀装金具は、石黒派や水戸金工達の作品に見られる細密で華麗な色絵象嵌の世界、そして加納夏雄(かのうなつお)や後藤一乗(ごとういちじょう)等、京金工達が創り出した簡素で品格、風格を感じさせる名画の世界など、金工の歴史において技術的な頂点にあった時代に、今まで誰も表現し得なかった世界を初めて表現し得たと言えよう。技法と色金の多様さが表現力の豊かさを引き出し、他国とは比較にならないほど素晴らしい金工作品を生み出していった。しかし世界に誇れる日本の金工美術も、明治時代を境に衰退の一途をたどることになる。 本展では、刀装金工達の歴史の掉尾を飾るにふさわしい名品の数々をご高覧頂きたい。



特別展・企画展 過去の目次に戻る



清水三年坂美術館 〒605-0862 京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水三丁目337-1 TEL:075-532-4270 FAX:075-532-4271
E-mail:info@sannenzaka-museum.co.jp
Copyright (C) 2007 by kiyomizu sannenzaka museum.All rights reserved.Unauthorized use or reproduction of screen images and texts prohibited. photo:K.yoichi
掲載されている全ての画像、文章、データの無断転用、転載をお断りします。すべての写真撮影は、木村羊一氏によるものです。